柑橘類やお酢に多く含まれる酸味の主成分
クエン酸は、柑橘類やお酢、梅干しなどに多く含まれている有機化合物で、酸味の主成分です。人々の生活との関わりは古く、回教国(イスラム教を国教とする国)の錬金士ジャービルによって発見されたのは8世紀と言われています。またヨーロッパでは、レモンやライムジュースの酸性特性について、13世紀の百科事典に記録されています。 1890年に、イタリアの柑橘類工場において、工業的なクエン酸の生産が開始されるようになりました。しかし、第一次世界大戦の勃発でイタリアからのクエン酸の供給が停止。それをきっかけに新たな生産方法の研究が進み、1917年に、アメリカの食品化学者カーリーが、柑橘類を必要としないクエン酸の量産方法を発見しました。 その後、クエン酸の生産が広く行われるようになり、現在では、医薬品や化粧品など、さまざまな場面で活用されています。
エネルギー消費やミネラル吸収の効率をよくする
食べやすい工夫で1日2〜3g摂取
●クエン酸を多く含む食品類
●効果的な摂取方法
Q.摂取するタイミングは?
A. 活動前や疲れた後がオススメです
効果を実感できる速度は、体調や年齢によって異なりますが、基本的にクエン酸は速やかに吸収されます。活動前の食事時や激しい運動の前、または体力を消耗した後に摂取するのがよいでしょう。
Q.摂取時の注意点は?
A. 小分けに摂取するのがよいでしょう
一度に多く摂るよりも、1日2〜3回に分けて摂取する方が、健康効果が持続するようです。 また、胃や喉の粘膜が弱い人にとって、多量のクエン酸は刺激になって粘膜を痛める場合があります。その場合、負担にならない量を少しずつ摂ることが望ましいでしょう。
取材・監修/株式会社タキザワ漢方廠 イラスト/ヨシカワゴエモン、花村マリンカ