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今月のヘルスキーワード 「クエン酸」エネルギー消費やミネラル吸収の効率をよくする 2011.8月号
観測DATA01 成分 観測DATA02 働き
観測DATA03 摂取方法    
成分

柑橘類やお酢に多く含まれる酸味の主成分

  クエン酸は、柑橘類やお酢、梅干しなどに多く含まれている有機化合物で、酸味の主成分です。人々の生活との関わりは古く、回教国(イスラム教を国教とする国)の錬金士ジャービルによって発見されたのは8世紀と言われています。またヨーロッパでは、レモンやライムジュースの酸性特性について、13世紀の百科事典に記録されています。
 1890年に、イタリアの柑橘類工場において、工業的なクエン酸の生産が開始されるようになりました。しかし、第一次世界大戦の勃発でイタリアからのクエン酸の供給が停止。それをきっかけに新たな生産方法の研究が進み、1917年に、アメリカの食品化学者カーリーが、柑橘類を必要としないクエン酸の量産方法を発見しました。
 その後、クエン酸の生産が広く行われるようになり、現在では、医薬品や化粧品など、さまざまな場面で活用されています。


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働き

エネルギー消費やミネラル吸収の効率をよくする

  体内に存在するクエン酸は、「TCAサイクル(クエン酸サイクル)」の重要な構成成分と考えられています。TCAサイクルとは、食品から摂取したブドウ糖を、クエン酸をはじめとする8種類の酸に変換しながらエネルギーを産生するシステムのこと。クエン酸は、このTCAサイクルを順調に機能させる働きを持っているので、エネルギーが効率よく消費されるようになり、運動能力の向上や、疲労回復効果が発揮されるのです。
 また、クエン酸は「キレート作用」によりカルシウムやマグネシウムなどのミネラルイオンと結合し、それらを体に吸収されやすい形に変え、ミネラルの吸収率を高めます。
 さらに、体液を弱アルカリ性に保つ働きも。人体は、体液が弱アルカリ性の時に免疫力が高くなると言われています。そのため、クエン酸を摂取すると病気に対する抵抗力が強まり、健康な体作りに役立つと期待されています。


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摂取方法

食べやすい工夫で1日2〜3g摂取

●クエン酸を多く含む食品類

 クエン酸を豊富に含む食品は、レモン、グレープフルーツ、ライム、オレンジ、みかんなどの柑橘類や、梅、苺、桃、パイナップル、メロン、キウイなどの果物です。その他、もろみ酢や黒酢、食酢などにも多く含まれています。
 必須栄養素ではないので、1日の摂取目安量はとくに決められていませんが、一般的には1日2〜3gを目標に摂取するのがよいとされています。これはレモン、グレープフルーツなら半分〜
3/4個、梅干しなら4〜5個程度の含有量にあたります。
 運動で体力を消耗したり疲れたりした時は、クエン酸と糖質を一緒に摂ると、疲労の回復が早まるようです。

Point クエン酸に期待される健康効果
・運動能力を向上させる
・疲労を回復する
・肩こりを予防する
・腰痛を予防する
・抗菌・抗ウイルス作用を発揮する

●効果的な摂取方法

 クエン酸は熱に強く、生で食べても調理しても摂取量に大差はありません。傷みやすい食品はジャムやコンポート(果物をシロップやワインで煮込んだもの)などの保存食にして、毎日摂取するのもいいでしょう。酸味の強い食材が苦手な場合、たとえばレモンは砂糖漬け、お酢はドレッシングの材料などにするのもオススメです。

クエン酸を多く含む食品類

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クエン酸 Q&A

Q.摂取するタイミングは?

A. 活動前や疲れた後がオススメです

 効果を実感できる速度は、体調や年齢によって異なりますが、基本的にクエン酸は速やかに吸収されます。活動前の食事時や激しい運動の前、または体力を消耗した後に摂取するのがよいでしょう。


Q.摂取時の注意点は?

A. 小分けに摂取するのがよいでしょう

 一度に多く摂るよりも、1日2〜3回に分けて摂取する方が、健康効果が持続するようです。
 また、胃や喉の粘膜が弱い人にとって、多量のクエン酸は刺激になって粘膜を痛める場合があります。その場合、負担にならない量を少しずつ摂ることが望ましいでしょう。


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取材・監修/株式会社タキザワ漢方廠 イラスト/ヨシカワゴエモン、花村マリンカ

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