サメの肝油から発見された自然物質
スクアレンは、多様な健康効果が期待される自然物質です。多くの動物の体内に存在しており、とくに哺乳類の場合は肝臓で生合成され、その多くは皮脂の中に含まれます。体内量は性別や年齢などによって差がありますが、10代後半の女性に最も多く、25歳頃から次第に減少。スクアレンの働きの一つに、細胞や皮膚の発育促進作用があるため、10代後半の女性の肌がみずみずしいのは、スクアレンの働きによるものとも言われています。 近年、注目を集めるようになったスクアレンですが、1906年、日本の工学博士である辻本満丸が、駿河湾沿海で食されているサメの肝油から発見しました。じつは使用の歴史は古く、発見される前から、日本や中国、スウェーデン、デンマーク、スペイン、ミクロネシアなど各国でサメ肝油は薬や傷の手当てに活用されており、その効果が広く知られていたようです。
細胞の活性化や有害な過酸化脂質、病原菌などを抑制
米ぬかなどをいろいろな食品と一緒に摂取
●スクアレンを多く含む食品類
●効果的な摂取方法
●1日の摂取目安量
Q.食品以外にどんな利用法があるの?
A. 「スクアラン」が化粧品や医薬品に活用されています
サメ肝油のスクアレンに水素を添加し、安定化させた無色透明の液体オイルは「スクアラン」と呼ばれます。スクアランはスクアレンと異なり、酸化しない状態で安定しているので、化粧品や保湿剤、医薬品では軟こうや座薬のベースなどに使われています。
Q.スクアランにはどのようなものがあるの?
A. 植物性スクアランも増えています
スクアランは元来、深海ザメの肝油から作られていましたが、近年の植物性原料ブームにより、現在ではオリーブ油や米ぬか油などから作られた「植物性スクアラン」配合の商品も増えています。
取材・監修/株式会社タキザワ漢方廠 イラスト/ヨシカワゴエモン、花村マリンカ