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歯の2大疾患は虫歯と歯周病です。虫歯は20歳くらいまで増加の一途をたどりますが、それ以降は変化しません。一方、歯周病は40代半ばから急激に増加します。歯周病は、軽度の歯肉炎の段階でストップできれば問題ありませんが、重度の歯周炎になると元に戻すのは難しくなります。歯ぐきが腫れ上がり、歯の根っこが露出し、歯石が付着します。放っておくと歯がなくなってしまうことも。
また、歯周病は糖尿病の合併症の一つです。歯周病の治療を行うと、歯周病が治癒するだけではなく、血糖値の低下にもつながることがわかっています。逆に高血糖が続くと歯周病も悪化します。さらに、歯周病があると将来メタボリックシンドロームになるリスクが2.2倍高くなるという研究結果もあります。
しっかり噛んで食べると少量で満足感が得られ、肥満予防になります。それには健康な歯が不可欠。自分の歯を20本、80歳まで保とうという「8020運動」の達成者は、趣味などをより楽しんでいるというデータがあります。お口の健康は、全身の健康増進や全身疾患の改善にも貢献し、人生を楽しむことにつながるのです。
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日本大学教授。歯科医師。歯学博士。日本大学歯学部衛生学講座の主任教授として健康科学や口腔健康学を教える傍ら、歯科医師会主催の糖尿病予防講習会や産業歯科医研修会等で、歯周病と糖尿病との関連性について講演。疫学と細胞生物学の両面から、歯周病と全身との関連性を研究している。2011年、日本人で初めて米国歯周病学会 臨床研究賞を受賞。
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