セルフメディケーションフォーラム

お肌の不調が出やすい春先 適切な予防・対策で、調子のいい肌に

第1部 基調講演 敏感肌とスキンケア

敏感肌とスキンケア

第1部では、近畿大学医学部附属病院 皮膚科教授の川田暁先生に、
敏感肌について、また正しいスキンケア方法などについて講演していただきました。

洗顔・保湿・UVカットを正しく行い バリア機能の高い肌を保ちましょう

 皮膚は最大の臓器です。面積約1.6平方メートルとシングルの毛布くらいの大きさで、重さは3kgほど。乾燥やほこり、ダニ、ウイルスなどから内臓を守るバリア機能を持ち、発汗で体温を調節します。バリア機能が高い肌は、潤って刺激を受けにくく、肌荒れしにくい状態を保っています。

 保湿の主役は、皮膚の表面にある0.02mmの薄い膜、角層。角層は角層細胞間脂質、皮表脂質、天然保湿因子で構成されています。中でも重要な角層細胞間脂質は、細胞と細胞の隙間を埋める接着剤のような役割を持ち、その50%はセラミドです。乾燥した肌はセラミドが減り、スカスカになっているため外からの刺激をはね返すことができないのです。

 敏感肌とは、化粧品などを塗った時に、明らかな皮膚症状はないのに、感覚の異常を生じる状態のこと。女性に多く、年々増加しています。原因はバリア機能の低下や誤ったスキンケアなど。

 スキンケアの基本は、洗浄・保湿・UVカットです。洗浄時に角層を落としすぎないこと、入浴後10分以内に保湿すること、紫外線対策をすることが非常に重要です。季節に合った正しいスキンケアを心がけて、キレイな肌になりましょう。

講師:川田暁先生 講師:川田暁先生

近畿大学医学部附属病院 皮膚科教授。東京医科歯科大学医学部卒業。光生物学、特に光老化皮膚の予防とその治療、プロテアーゼ、乾癬、レーザー等を専門。日本乾癬学会理事、日本光医学・光生物学会理事、日本皮膚悪性腫瘍学会評議員、日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会評議員、日本美容皮膚科学会評議員などを務める。

第2部 デモンストレーション

敏感肌のためのスキンケアデモンストレーション

第2部では、正しいスキンケア方法をデモンストレーション形式で久保先生に教えていただきました。

STEP1

STEP1 ハンドケア

気持ちよくスキンケアするためには、フェイスケアをする前に、手をしっとり柔らかく保ちましょう。パール2粒分のハンドクリームを手の甲にとり、両手の甲を合わせて分けます。甲にあるクリームを各指の爪の周りにポンポンと付けたら、円を描くように360度くまなくなじませます。次に指の付け根から指先へ、親指で円を描くようになじませます。指と指の間の水かきも同様に。最後に手の甲全体と側面にもなじませます。

STEP2

STEP2 フェイスケア

化粧水と乳液のつけ方は基本的に同じ。指の第二関節くらいまでしっかりなじませたら、顔の内側から放射線状に、斜め上に向かってすべらせていきます。基本は皮膚が動かない程度の優しいタッチ。目頭、目尻、小鼻のワキ、口角など、細かいところも忘れずに、なじませます。手のひらで顔を包んで確認し、乾燥を感じる部分には重ねづけを。最後に周りとつなげるようになじませましょう。

STEP3

STEP3 UVケア

一年中、スキンケアのあとに必ずUVカットをしましょう。中心から外へ、顔の形に合わせて4本の指を密着させることがポイントです。髪の生え際までなじませてください。手に余ったら首元に。軽く上から下にすべらせるとキレイにムラなくつけることができます。腕に伸ばす時は、手の甲から上に向かって、大きくクルクルと円を描くようになじませましょう。

講師:久保久子先生

花王株式会社・学術美容グループ シニアビューティーセラピスト。英国IFA認定アロマセラピスト。花王ソフィーナ・エスト・キュレルの開発部門で、商品やマッサージなどのメソッド開発を行う。毎年多数開催されるキュレルスキンケア啓発セミナーでは、敏感肌に負担をかけないお手入れ方法のデモンストレーションを手がける。

講師:久保久子先生
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